袋かけと傘かけが終わりました
たいせー 信州すざか ともよファーム
ぶどう農家の農繁期も後半戦に入りました。
シャインマスカットも一回り大きくなり、余分な粒を取り除く「摘粒(てきりゅう)」と呼ばれる作業も大詰めの段階を迎えています。
専用のハサミを片手に適正な着粒数に調整しながら、収穫時の姿をイメージして仕上げていきます。
思わず笑みがこぼれる“イケメン&イケジョ”のぶどうを目指して、どの粒を抜いてどの粒を残すか、ひたすら集中しながら見極めが続きます。
見た目を良くするために何かを犠牲にするわけではないので、純粋に農家の腕の見せどころというわけです。
ただ、シャインマスカットは先端が分岐していたり、密着していたり、間延びしていたり、軸が曲がっていたり…と、一筋縄では行かないような形が多く見られます。
なかなか理想的な房には出会えませんが、多種多様な個性があって唯一無二であることが、飽くなき探究心につながるのかもしれません。
個人的に摘粒は好きな作業のひとつなのですが、残念ながら短期間で数をこなさなければならないため、ひとつひとつじっくり考えているほどの時間的な猶予はなく、自分の直感を信じて次々とハサミを入れていきます。
ぶどうに「あ~それじゃない!」と叱られることが多いような気がしますが、果たして収穫時にはイケメン&イケジョになっているでしょうか。それとも・・・?
収穫を迎えるまで、およそ2ヶ月半~3ヶ月。
どの房も中身(味)は他の房に負けまいと頑張ってくれており、このまま順調に成長してもらいたいと願うばかりです。
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