シャインマスカットのカップアイスをつくりました
シャインマスカットのカップアイスをつくりました
独立したらやりたいと考えていたことをひとつ実現させました。
農産加工&販売(=6次産業化)で結果を出すことは簡単ではないと考えていますが、せっかくチャレンジできる立場になったことと、自分たちが楽しむことや遊び心も必要だと考えているため、まず一歩を踏み出してみることにしました。
*まだ商品化&販売はしておりません
製造業者にOEM生産を委託するのではなく、初心者である私たちと一緒にあれこれ考えてくれて、ともに成長を感じられるような人と出会えないだろうか───
そう考えていたところ、福岡県大牟田市でアイスクリーム店を経営しているパティシエールの方と知り合いました。
店舗をオープンさせたのは2021年1月ということで、ともに“1年生同士“という境遇に縁を感じ、依頼することにしたのです。
シャインマスカットは、加工すると酸化して黄土色に変色(褐変)してしまう特性があるため、開発・製造には苦労しました。
添加物や着色料を多く使用すれば解決する話かもしれませんが、できるだけ味や色は素材そのものにしたいと考えています。
試作と試食を数回にわたって繰り返し、いろいろと工夫を重ねてもらった結果、ようやくシーズン最後の収穫分で満足できるものができあがりました。
アイスは2層構造で、下層にはアイスの主役となるシャインマスカットのソルベを充填しています。
ソルベの中には完熟させたシャインマスカットの粒を入れているのですが、食感の良さを重視して、ひとつひとつ手作業で皮を剥いてもらいました。
そして上層には、オーム乳業のマスカルポーネを使用したアイスクリームを乗せました。
オーム乳業は、今回依頼したパティシエールの拠点と同じく福岡県大牟田市にある老舗の乳製品メーカーで、製造している生クリームはホテルニューオータニ内にあるパティスリーで使用されていることでも有名ですが、今回のカップアイスにも使ってもらっています。
シャインマスカットを贅沢に使用したソルベと、マスカルポーネのミルク感が混ざり合うことで、口溶けの良さとコクが調和したアイスに仕上がりました。
濃厚な味わいは、冬に食べるアイスとしてぴったりで、個人的にはあらかじめ混ぜて食べると一層美味しく食べられると感じています。
まだ改善の余地はあるかもしれませんが、自分たちで生産したシャインマスカットのみを使用することにこだわりたいため、今年はここまで。
実際に行動してみたことでわかったことも多く、商品化して販売するためにはいくつか課題もありますが、いつかお知らせできるときを楽しみにしていただけると嬉しいです。
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